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Education

【eスポーツ×教育】

2024.01.31

仙台育英学園高等学校eスポーツ部
eスポーツが紡ぐ友情、チームワーク

仙台育英学園高等学校eスポーツ部

スポーツの名門でもある仙台育英学園高等学校は、“eスポーツ部”も熱い。
2018年に活動をスタートし、翌年には活動を本格化すると、2022年には強力なGPUを搭載したゲーミングPCを80台導入。普通科高校における高性能ゲーミングPCの導入は珍しいそうだが、そうしたサポートも実ってか、現在の部員数は120名(2024年1月12日時点)。すでに、全国規模の高校生eスポーツ大会でも好成績を残し、実績を積み上げている。

仙台育英学園高等学校eスポーツ部

明るい教室にはゲーミングPCとそれに合わせたチェアーがずらりと並び、部員たちは個々に、もしくは隣同士で画面に向き合い、和気藹々としたムード。活動タイトル6つの内、League of Legends、Fortnite、VALORANT、大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL(以下スマブラ)をプレイするそれぞれ1名ずつ、1年生の中井さん、2年生の佐々木さん、恩田さん、安田さんの4名に話を聞いた。

仙台育英学園高等学校eスポーツ部

部活で心掛けていることは?
そんな問いに全員が揃って「一番はみんなで楽しむこと」と答える。

平和主義の恩田さんは、「みんなを盛り上げるために『nice!』、『gg!(good game)』と声を掛け合ったりしています」。安田さんは、「オンラインでモチベーションを高めて、オフラインで友達と情報共有などして挑みます」と堅実なスタイル。中井さんは、「学年の差を取り払って、コミュニケーションを円滑にしていくこと」と、人間関係を大切にしている。休日になると勉強、ゲームともに7時間ずつ自主練するという佐々木さんは、「気分転換に走ったりもします。中学時代は陸上部に所属していました。eスポーツ部の特徴は、上下関係がなくて、学年を越えて打ち解けられるところが魅力だと思います」と話す。

仙台育英学園高等学校eスポーツ部
仙台育英学園高等学校eスポーツ部

eスポーツが競技として認められ始めた新時代

中井さん「僕らの親世代は、eスポーツとゲームが何なのか、どう違うのか。その違いをなかなか理解できないので、そこを説明するのはとても難しいなと感じます。eスポーツではチームワークを養えますし、知識や技術に限らず、キャラクターの特徴を把握する座学も含めて、頭を使う競技なんです。むしろゲームと違って、そういう要素を面倒臭いと話す方もいますが、だからこそ楽しいんです。そんなeスポーツの魅力を広めていきたいと思っています」。

安田さん「eスポーツがオリンピック競技になるかも。という話もありますし、少しずつ社会に溶け込んでいっているのは感じています。若い世代がこれから社会に出て、eスポーツでもご飯を食べていけるような、eスポーツが日常に当たり前にあるような社会をめざせたらと思います」。

佐々木さん「個人的には部内に女性が少ないので、増やしていきたいです。私たちの部には素晴らしい環境があるので、楽しく能力を向上させて大会に挑みたいです」。

彼女の言う環境とは、高性能のゲーミングPCのほか、昨年12月20日より宮城県の一部エリアで提供開始となった高速通信サービス「フレッツ 光クロス」のことだ。通信環境の生命線である回線強度は、ゲームをアップデートする際や、シューティングゲームにおいての動作の変化にとても重要だと生徒たちは話す。画面が荒かったり止まったりせず、ストレスなく整った環境でプレーを存分に活かすことができる。

仙台育英学園高等学校eスポーツ部
仙台育英学園高等学校eスポーツ部

部活で得たことを社会へ生かすには?
未来におけるeスポーツの可能性。

中井さん「チームプレイもそうですし、ゲームの中でも現実社会でも、“報連相”は大切だと思います。また、海外のプレイヤーとマッチした時に、英語でチャットのやりとりをしているので英会話は必須だなと思います」。

安田さん「ゲーム内では相手の行動を見て素早く判断しなければいけないので、瞬時の判断能力は社会に出ても求められるように思いますね」。

佐々木さん「未来を予測する計画性ですね。私は将来、心理系やカウンセラーの道に進みたくて。人生って一回失敗したらもう終わり。みたいな考え方もあるけど、ゲームは何度も挑戦できるからいいなと思うこともあります。それとゲームは娯楽でする人が多いから、好き同士でコミュニティが自然と形成されるから、心の拠り所にもなるのかな」。

恩田さん「ニュースで観たのですが、盲目の方や障がいのある方でもプレイを楽しめたり、誰かとコミュニケーションを取れるツールにもなり得ますよね」。

中井さん「海外の高齢者がチームを組んで若い方達の大会に挑んでいたりと、世代を超えて親しんでいけるものだと思います」。

安田さん「僕がプレイしているスマブラでも、中学生が大会の上位に食い込んでくることもあるので、eスポーツは年齢関係なく発展していくと思います」。

仙台育英学園高等学校eスポーツ部
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子どもたちの能力を引き出す一つの可能性

生徒たちはeスポーツを通じて、コミュニケーションスキルやチームワーク、コラボレーション能力を自然と学び、創造性豊かな才能を発揮できるのではないかと自覚的に捉えていた。教育現場における「フレッツ 光クロス」のネットワーク構築は、国籍や年齢を超えたコミュニケーションツールであるeスポーツの環境整備に始まり、新しい時代の子どもたちの能力を潜在的に引き出していくきっかけにもなり得る一つの可能性なのかもしれない。